YAC2015 開発部門大賞:「i-Generations」チーム

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撮影者:写真サークルFocus 笹田良介

 

こんにちは,YAC運営チームです.

今回は,YAC2015で,開発部門大賞を受賞された,「i-Generations」チームの大川貴市さんにお話を伺ってきました.

「i-Generations」は,大川さん(理工学部4年)を代表とした他大生混合のチーム.

YACに参加する前から高齢者を対象としたビジネスを考えていたり,他のビジネスコンテストに参加したりと活動は幅広い.

そして今年もYACに参加するという大川さん.他の参加者の強敵になることは間違いない.

インタビューでは,チャンピオンの勝利の方程式を探っていきたいと思います.

 


 

—— メンバーの方々とはどこで知り合ったのですか?

一人は昔からの友人で,今は関西に住んでいます.お互いビジネスとか,サービス開発することに興味があって,意見交換も頻繁にしていました.あとは,YACの締め切りが2,3ヶ月後だったこともあって,自分がエンジニアになってやるには時間がないなと思ったので,自分の知り合いのエンジニア全員に連絡して一生懸命メンバーを集めました.それでも足りなかったので,学生エンジニアの集まりに自分から行って,ハンティングではないですけど,声掛けもしましたね.

 

—— 役割分担はされていたんですね.

そうですね.自分が,基本的にイラストレーターやフォトショップを使ったアプリのデザインの作成を行っていました.そして,エンジニアの人がそれを実装していました.構成に関しては,アイデアを自分と一緒にブラッシュアップしていく人が他にいて,ブレインストーミングしながらアイデアを練っていくという感じです.

 

—— YACに参加しようと思った理由は?

それまで,高齢者向けのことでビジネスをしようと思っていて動いていたんですけど,ただアプリの開発は考えていませんでした.そのときやっていたことは,高齢者向けのアプリを高齢者施設で使ってもらって,認知症予防や学生との交流などを考えていました.ただ、既存のアプリだと高齢者に使いやすいものではなく,本当に認知症に効果があるのかどうかも問題点としてあがりました.そこで,アプリを自分たちで作ったほうが,利用者の満足度が上がってサービスが良くなると思うようになり,YACなら期限もあるし,実際に作ろうと思うようになりました.

 

—— 最初は大賞を取れると思っていましたか?

どうだったかな笑.自信はなかったと思う.他の参加者がどんなものを作るかはわからないし,どれくらいの完成度かもわからないので,他の参加者を想像しながらやりました.そう言えば,プレゼンの発表順が7番目で,ということは自分らの後の2つのチームは自分らより評価高いのかと思っていました笑.プレゼンのときは,もちろん優勝してやるという気持ちで頑張りました.

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撮影者:写真サークルFocus 笹田良介
 

—— 自分たちのアプリのどこが評価されたと思いますか?

自分たちは高齢化社会,認知症を予防するというアプリだったのですが,それが運良く他のチームとジャンルが被らなかったことが良かったのかな.
あとは,プレゼンに動画を組み込んだことだと思います.プレゼンでどうやったら見てる人,審査員の心をつかめるかを考えたところ.実際に高齢者の方にアプリを使ってもらっているところを動画でとって,それを元にアプリの改善をしましたといった流れの方が良いと思いました.実際に施設に行って,完成はしてないけども動くアプリを持って行った行動力も評価されたと思います.

 

—— 東北大の先生にも話を聞きに行ったそうですね.

行きました.自分で認知症に効果がありますと言っても,誰も信じないと思ったからです.ただ,国大にはそういう学部の先生はいないと思ったので,片っ端から色んな大学の先生にメールを送りました.唯一返事をくれたのが東北大の先生だけで,でもその方が日本でもかなり有名な認知症の教授で,すごいラッキーでした.すぐアポをとって,お金がないから,ヒッチハイクで東北大まで行きました笑.

 

—— アプリ開発で参考にしたものはありますか?

いろんなアプリを使ってみて,どんなボタンが高齢者向けなのかを考えました.例えば,戻るボタンにしても,矢印とか横文字を全部漢字表記にしました.家のマークでホームボタンだったり,ホーム画面という言葉も高齢者にわかってもらえるよう工夫しました.参考にしたのは,実際にアプリを使ってもらったことです.10施設くらいに伺って,反応を見ました.タブレットというものが新鮮だったということもあって,思ったより楽しいといってくださることが多かったですね.はじめたら30分くらいはやってくださっていました.

 

—— プレゼンはやってみてどうでしたか?

緊張はしました.午前中は,ずっと外で練習してましたし,直前はすごく緊張していました.会場にいても,ずっと心のなかで練習していました.時間がなかったこともあって,スライドはあんまり良い出来ではなかったと思います.構成は細かく考えましたが.審査員にウケなきゃいけないところは考えました.ただアプリを作って終わりだと自慢大会になってしまうので,どういう思いでアプリを作ろうと思ったのかとか,このアプリで社会がどう変わるかとか,実際に使ってもらっての反応とその動画,そして今後の改良についても話しました.プレゼンの練習ですけど,自分でプレゼン上手い人の動画を見ていました.TEDです笑.これはかなり参考にしました.あとは,プレゼンの本も買いましたね笑.800円くらいの本買って読みました.友達にもプレゼンの練習を見てもらいました.友達には40点と言われ,ダメ出しされました.最終的には70点で,学生のコンテストなら優勝できるだろうと言われました.お前誰だよって感じですが笑.

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撮影者:写真サークルFocus 笹田良介
 

—— ずばり大賞を取るコツは?

こうすれば良いということをやることだと思います.プレゼンに動画入れたほうが良いと思ったら,動画入れるし,アプリをつくるだけじゃなくて実証実験した方がいいのならする.最初はやったほうが良いと思っていることも,めんどくさかったりで,自分で意識的に隠してやらないようなこともやるべきだと思います.やったほうが良いと思ったことをとにかくやる.そのための時間設定も大事ですね.それに限ると思います.自分はプレゼンの本まで読んでますから笑.

 

—— YACに参加してよかった?

良かったと思います.期限が決められていて,優勝するためにこういうことをしなければいけないを考えてやれたこと.そのなかで優勝ができたことは自信になりました.そして,人脈も広がりました.準優勝のチームの人と仲良くなって,学生五人くらいで商店街の活性化プロジェクトを立ち上げたりもしました.

 

—— 前年度優勝者として参加者へのメッセージお願いします.

優勝目指すことを目的にするんじゃなくて,作っているものがどうやったら実用的になるか,世間に広がるかを考えて作り込んで欲しいと思います.そういう気持ちでやると,自然に良いプロダクトができて,結果も乗ってくると思います.お互いが高め合って,面白い大会になることを期待しています.審査員をびっくりさせてやりましょうよ!

 

「i-Generations」チームの大川さん.
お忙しい中,ありがとうございました.